伊加瀬太郎
2021-09-18 01:54:51
濡物語 -Nuremonogatari- 零 前編欲すると見失い、無欲の時こそ手に入る。高1の夏、僕は童貞喪失した。まったくもって喪失だ。失った。消えた。感覚も、記憶さえも、曖昧なまま、喪失していたのだ。悲観的な思いが残ったわけではないけれど、他社からしたら羨ましい事この上ない出来事だったかも知れないけれど。甘酸っぱい青春の思い出にはなり得なかった。むせぶ様な暑さと、湿気が漂う真夏の夜に、慣れないアルコールと、なれない雰囲気の場に翻弄されながら、ただただ弄ばれるように何度かの射精を繰り返して、深い眠りに落ちる時に聞こえてきた会話は、どちらが僕の最初の女になるのかを、じゃれあいながら話し合う声だった。美月さんと卯月さんのこちらに向ける視線を感じながら、僕は深い眠りに落ちた。美月さんはひとつ歳上の高校の先輩で、物怖じしない、好き嫌いがはっきりした性格の人で彼女に憧れる男子生徒も少なくなかった。近所に住んでいる事から、小中学と一緒だった事もあって幼なじみの特権と言うべきか、何かと僕を気にかけてくれていた。卯月さんは美月さんのバンド仲間でベーシスト。美月さんのギターと卯月さんのベース。ステージ上で2人が並ぶと絵になった。学校でも2人は常に一緒に行動していたこともあって、2人はレズビアンの噂もあったほどだがそれも仕方のない事だ。2人とも容姿端麗で、どことなく色気がある。男女問わず人気の2人だった。彼女達のバンドのライブを観に行って、帰りに打ち上げに誘われた。特に断る理由もなかったし、二匹の気まぐれな猫を飼い慣らすように後ろでしっかり屋台骨のように構えるドラムの木崎さんとは一度話したかったので打ち上げに参加する事にした。木崎さんは地元のバンドやってる人達ならば誰でも知っているくらい有名で、彼のドラムテクニックは業界人がチェックしにくるほど本物の実力があった。3人編成のバンドで、ギターとベースは女性で、ドラムは男性というあまりいない編成のバンド。よくあの2人と一緒にバンドなんか出来るものだと、歳下ながら感心したものだ。木崎さん曰く、俺はしっかり物言う女が好きなんだ。あの2人は正しくそれなのだ。だから一緒にバンドやっててなかなか悪くない。そういって酒を煽っては豪快に笑う。男2人で話し込んでいると卯月さんが隣に座ってきた。「こらそこの2人、二次会はうちでするけどどうする?来るのか?来ないのか?っていうか来るよな?な?よし、来い。」おぉ!行こう行こう!がしっと肩を掴まれて、ほぼほぼ木崎さんに連行される形で二次会にも参加することになった。わいわい、がやがや、ふらふら歩く。店から卯月さんの家までは10分程度だ。「太郎?大丈夫?顔真っ赤じゃん。よし!この美月お姉さんがチューしてあげよう。」そこはあげようか?で、まずはこちらの意思も確認して欲しいところだ。が、そんな事はお構いなしに羽交い締めにされながら、頬にキスしてくる。「あ!さては唇にされると思ったな?!美月さんの唇はそんな安くないぜ?えへへ。」美月さんの事はけっして嫌いではないが、この時はこう思っていた。うん、うざい。酒臭い、あっちいけ。右に木崎さん、左に美月さん。2人の酔っ払いに絡まれるような形で歩く。卯月さんはマイペースでちょっと先を歩いていたが、突然こちらに向き直し寄ってくる。「じゃあ、たろちゃんの唇はあたしが頂きます。ん、ちゅっ。えへへへへ。」キスしてきたかと思うと、また一歩先を歩き始めた。「こらぁ!卯月!うちの太郎に何すんだ!ってか、うちより先に手を出すなー!」美月さんが大声で卯月さんに言うと、木崎さんはそうだそうだと同調する。うん、酔っ払いが2人で嫌なノリを出しまくっている。「えへへへ。たろちゃんの唇は柔らかくて良いねぇ。これはモテ男になるぞぉ。」そうこうしているうちに卯月さんの家に着いた。この夜ご両親は旅行に出掛けているらしく、卯月さんの家は誰もいない。リビングに通されて大きなソファに身体が深く沈んでいく。このまま眠ってしまいたい。3人は手慣れた様に戸棚から高そうなお酒をいくつか取り出しては氷とグラスも用意するそこでふと僕は考える。手慣れてる事からしておかしくないか?僕達は高校生だ。「太郎、何飲む?ウイスキー?ビール?お、ジンもあるぞ!トニックは、、あるぅ!!」質問してるのか、独り言なのか?美月さんはハイテンションで酒を作っていく。木崎さんと卯月さんは缶ビールを開けて乾杯しているもう、もめません。お水か、お茶を。「たろちゃん、酔っ払いかよー🥴」ダウンしてる僕に卯月さんは缶ビールを顔に押し付けてくる。木崎さんがやんわりそれをやめさせる。美月さんがグラスに氷を入れてミネラルウォーターを注いでくれた。冷たい水が気管を通り、身体に浸透していくようやく効いてきたクーラーの冷風が頬を撫でる。心地よい涼を取って瞼が重くなる。あ!ヤベ!明日俺スタジオでバイトだった!ふと思い出したかの様に大声を出す木崎さん立ち上がりビールを一気飲みして缶を潰す。その時、木崎さんが僕に耳打ちする。自分の身は、自分で守れ。な。含みを持たせたひと言だったが何の事やら。お疲れ!帰るわ!そう言って木崎さんは部屋を出て行った。「あいつはいつも大事な事を忘れてるなぁ」「いいじゃんいいじゃん、飲もう飲もう。」この二人は高校生にしてもう、ざるなのか?卒業したら音楽やらないのかなぁ。そんな事よりもう限界です。こっそり寝てしまおう。「あぁ、たろちゃん寝ちゃったか。」「まだまだ子供じゃのぉ。エヘヘへ。」うつらうつらしてるところに2人の会話が耳に入ってくる。反応したら面倒なのですましている事にした。「ねぇねぇ美月ちゃん。たろちゃんてさ、もうエッチしたのかなぁ?ふふふふ。」「どうだろうね?彼女いる話も聞いてないし太郎ってとことんマイペースだからね。」「ちょっと後輩から聞いたんだけどね、たろちゃん、エッチ上手いらしいよ?」「え?だって太郎って、童貞じゃ、、、。」「うんうん、この前あたしもたろちゃんに吹っかけてみたらちょっと怒りながら童貞はいけない事ですか?って言われた。」「ならばなんでエッチが上手い話になるの?おかしな話じゃん。意味わからんわ。」「それがさぁ、、、指でイカされちゃうんだって。すごくない?童貞のクセに。ふふふ」「えー?太郎が?え!あぅぅ、マジか。」「しかも、3年の女子もたろちゃんにイカされた子がいるって話だよぉ?スゴくない?」「あぁ、チェリーな太郎もそろそろ卒業なのか!かぁさん悲しくて深酒しそう!」「たろちゃん、意外と大胆だよね。何人とそんな事になってる事やら。ふふふふふ」思わず声が出てしまいそうな会話のやり取りだったのだが、何とか我慢する事が出来た。たまたまだ。偶然だ。たまたまそんなシチュエーションになって、偶然どこが気持ち良いのかわかっただけだ。高校生ともなれば性に興味や好奇心を持つのもおかしくない事じゃないか。そして、相手の同級生とそうなったのが、ガールズトークで漏洩して聞き付けた3年生が興味本位で声掛けてきた結果だ。全くもって噂には尾ひれが付くものだ。実際は気になってた同級生とその3年の先輩だけなのに。ぐるぐる思考が駆け巡るが、酔いと眠気でもう限界だ。本当にこのまま寝てしまおう。あれだけマシンガントークしてた2人も急に静かになった。どちらかは既にイビキをかいて寝ているじゃないか。よし、このまま寝てしまおう。ん?ベルトを外されてる?下半身に違和感を感じているが、もう身体を動かすのも億劫になっていたのでされるがままで居ると、トランクスに手が掛かった。ゆっくりと降ろされる。美月さん?卯月さんなのか?眠気と必死に闘うも、瞼が異常に重い。指で直接触れられてる感覚が伝う。少し冷たい指先で優しく触れられる。冷たさに反してどんどん熱くなってくる。生温かい感触がそれを覆っていくと、蠢く何かに絡めとられていく。生き物のように動くそれが全身に快楽を走らせる。硬直が限界に近づいてくると、僕は最初の射精を迎えていた。こんなに眠くても勃起するし射精もするものなのだと驚いた。全て絡めとる様に舌が這う。適度な強さの吸い付きが、放出したそれを残さず拭っていくと、喉を鳴らす音と吐息が聴こえてきた。ふと左腕を掴まれる。掴まれた腕の指先に温かく湿ったものが触れる。「ん、、、はぁ、、はぁ、、、。」「、、ズルいよ、、。」「もしかして、起きてた?」「うん、、、全部見てた。」「あたしもする、、、。はむ、、、、。」再び咥えられる感触、射精したばかりで少しくすぐったいが我慢した。舌先でチロチロと刺激を加えながら根元から先まで往復する。しばらくして、再び硬くなってくる。「入れちゃおうかな、、、。」「え、、、あたしが、、、。」キスでもしてるのだろうか。静かな部屋に舌を絡め合う音と吐息が響く。ただでさえ酔いで眠気と闘っていた上に、僕は一度射精している。もう限界だ。睡眠と快楽の境界線に立たされた僕が最後に感じたのは、温かい湿った場所にゆっくりと入れられる感覚だった。翌朝目覚めると、何事もなかったかのようにリビングのテーブルは片づいていて、トーストとコーヒーが並んでいた。美月さんも卯月さんもこちらなど気にする事なく朝食を取っていた。「あ、たろちゃんおはよう。こっちおいでよパン食べる?」はい、いただきます。コーヒーの苦味で寝ぼけた頭が目覚めていく「昨日は楽しかったねぇ。」「飲みすぎたね。」「ちょっと疲れたよね。」「卯月、今日は何かあるの?」「ないよー。何にもない。」「じゃあさ、食べたらも少し寝ようよ。」「そうだねぇ。お昼寝お昼寝。」「太郎はどうする?帰る?それとも帰る?」帰したいんじゃないですか、、、。「たろちゃん、そんなわけないじゃん。エヘヘへ。」でも本当に今日は用事があるので帰ります。「そかそか、昨日は来てくれてありがとうねまたライブする時は来てくれるよね?」はい。では帰りますね。ごちそうさまでした。「こちらこそ」「こちらこそ」ん?まぁいっか。続
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2021-09-18 10:45:19
>> 🧨りろ37564🧨さんだから、偶然というwww
🧨りろ37564🧨(帰国中)
2021-09-18 08:09:18
偶然どこが気持ちいいのかわかる勘の良さにびっくりする(꒪⌓꒪)
2021-09-18 06:52:17
早速ありがとう(*´◒`*)誤字ではございません。酔いの表現でございます。ちなみに木崎さんは襲われてませんw美月卯月視点やっちゃうともうそれは西尾維新のパクリになりそうなのでやめました。(*´◒`*)
2021-09-18 03:28:57
70行目辺り誤字ですかね?もめません → のめません。楽しく読ませていただきました。色々ツッコミどころあるなと思いながら(笑)「未成年の飲酒を促すものではありません」のテロップが入りそうです。(笑)太郎さんの高校時代の背景をなぞったものとして考えると、今の子供は進んでるって言うけど、昔は表沙汰になってないだけで、普通にこういうことあったんかなとも思いました。地域、高校にも依るでしょうが。ほんで、木崎さんも襲われたんですかね?(笑)連れて帰ったればいいのに。美月さん、卯月さんの視点からも面白そうと思いました。なんで太郎にちょっかいをかけるのか、それぞれは互いに何を思ってるのか、とかとか。どちらの視点で語ってるかは伏せた状態で、場面転換時に視点を交互に変えるのも面白そうです。(めっちゃハードル上げるやつ(笑))続き、楽しみにしております。
2021-09-18 03:20:11
10PT
伊加瀬太郎
2021-09-18 01:54:51
濡物語 -Nuremonogatari- 零 前編
欲すると見失い、無欲の時こそ手に入る。
高1の夏、僕は童貞喪失した。
まったくもって喪失だ。失った。消えた。感覚も、記憶さえも、曖昧なまま、喪失していたのだ。悲観的な思いが残ったわけではないけれど、他社からしたら羨ましい事この上ない出来事だったかも知れないけれど。甘酸っぱい青春の思い出にはなり得なかった。
むせぶ様な暑さと、湿気が漂う真夏の夜に、
慣れないアルコールと、なれない雰囲気の場に翻弄されながら、ただただ弄ばれるように何度かの射精を繰り返して、深い眠りに落ちる時に聞こえてきた会話は、どちらが僕の最初の女になるのかを、じゃれあいながら話し合う声だった。美月さんと卯月さんのこちらに向ける視線を感じながら、僕は深い眠りに落ちた。
美月さんはひとつ歳上の高校の先輩で、物怖じしない、好き嫌いがはっきりした性格の人で彼女に憧れる男子生徒も少なくなかった。近所に住んでいる事から、小中学と一緒だった事もあって幼なじみの特権と言うべきか、何かと僕を気にかけてくれていた。
卯月さんは美月さんのバンド仲間でベーシスト。美月さんのギターと卯月さんのベース。ステージ上で2人が並ぶと絵になった。学校でも2人は常に一緒に行動していたこともあって、2人はレズビアンの噂もあったほどだがそれも仕方のない事だ。2人とも容姿端麗で、どことなく色気がある。男女問わず人気の2人だった。
彼女達のバンドのライブを観に行って、帰りに打ち上げに誘われた。特に断る理由もなかったし、二匹の気まぐれな猫を飼い慣らすように後ろでしっかり屋台骨のように構えるドラムの木崎さんとは一度話したかったので打ち上げに参加する事にした。
木崎さんは地元のバンドやってる人達ならば誰でも知っているくらい有名で、彼のドラムテクニックは業界人がチェックしにくるほど本物の実力があった。3人編成のバンドで、ギターとベースは女性で、ドラムは男性というあまりいない編成のバンド。よくあの2人と一緒にバンドなんか出来るものだと、歳下ながら感心したものだ。
木崎さん曰く、俺はしっかり物言う女が好きなんだ。あの2人は正しくそれなのだ。だから一緒にバンドやっててなかなか悪くない。そういって酒を煽っては豪快に笑う。
男2人で話し込んでいると卯月さんが隣に座ってきた。
「こらそこの2人、二次会はうちでするけどどうする?来るのか?来ないのか?っていうか来るよな?な?よし、来い。」
おぉ!行こう行こう!
がしっと肩を掴まれて、ほぼほぼ木崎さんに連行される形で二次会にも参加することになった。わいわい、がやがや、ふらふら歩く。店から卯月さんの家までは10分程度だ。
「太郎?大丈夫?顔真っ赤じゃん。よし!この美月お姉さんがチューしてあげよう。」
そこはあげようか?で、まずはこちらの意思も確認して欲しいところだ。が、そんな事はお構いなしに羽交い締めにされながら、頬にキスしてくる。
「あ!さては唇にされると思ったな?!美月さんの唇はそんな安くないぜ?えへへ。」
美月さんの事はけっして嫌いではないが、この時はこう思っていた。
うん、うざい。酒臭い、あっちいけ。
右に木崎さん、左に美月さん。2人の酔っ払いに絡まれるような形で歩く。
卯月さんはマイペースでちょっと先を歩いていたが、突然こちらに向き直し寄ってくる。
「じゃあ、たろちゃんの唇はあたしが頂きます。ん、ちゅっ。えへへへへ。」
キスしてきたかと思うと、また一歩先を歩き始めた。
「こらぁ!卯月!うちの太郎に何すんだ!ってか、うちより先に手を出すなー!」
美月さんが大声で卯月さんに言うと、木崎さんはそうだそうだと同調する。うん、酔っ払いが2人で嫌なノリを出しまくっている。
「えへへへ。たろちゃんの唇は柔らかくて良いねぇ。これはモテ男になるぞぉ。」
そうこうしているうちに卯月さんの家に着いた。この夜ご両親は旅行に出掛けているらしく、卯月さんの家は誰もいない。
リビングに通されて大きなソファに身体が深く沈んでいく。このまま眠ってしまいたい。
3人は手慣れた様に戸棚から高そうなお酒をいくつか取り出しては氷とグラスも用意する
そこでふと僕は考える。手慣れてる事からしておかしくないか?僕達は高校生だ。
「太郎、何飲む?ウイスキー?ビール?お、ジンもあるぞ!トニックは、、あるぅ!!」
質問してるのか、独り言なのか?美月さんはハイテンションで酒を作っていく。木崎さんと卯月さんは缶ビールを開けて乾杯している
もう、もめません。お水か、お茶を。
「たろちゃん、酔っ払いかよー🥴」
ダウンしてる僕に卯月さんは缶ビールを顔に押し付けてくる。木崎さんがやんわりそれをやめさせる。美月さんがグラスに氷を入れてミネラルウォーターを注いでくれた。
冷たい水が気管を通り、身体に浸透していく
ようやく効いてきたクーラーの冷風が頬を撫でる。心地よい涼を取って瞼が重くなる。
あ!ヤベ!明日俺スタジオでバイトだった!
ふと思い出したかの様に大声を出す木崎さん
立ち上がりビールを一気飲みして缶を潰す。その時、木崎さんが僕に耳打ちする。
自分の身は、自分で守れ。な。
含みを持たせたひと言だったが何の事やら。
お疲れ!帰るわ!
そう言って木崎さんは部屋を出て行った。
「あいつはいつも大事な事を忘れてるなぁ」
「いいじゃんいいじゃん、飲もう飲もう。」
この二人は高校生にしてもう、ざるなのか?卒業したら音楽やらないのかなぁ。そんな事よりもう限界です。こっそり寝てしまおう。
「あぁ、たろちゃん寝ちゃったか。」
「まだまだ子供じゃのぉ。エヘヘへ。」
うつらうつらしてるところに2人の会話が耳に入ってくる。反応したら面倒なのですましている事にした。
「ねぇねぇ美月ちゃん。たろちゃんてさ、もうエッチしたのかなぁ?ふふふふ。」
「どうだろうね?彼女いる話も聞いてないし太郎ってとことんマイペースだからね。」
「ちょっと後輩から聞いたんだけどね、たろちゃん、エッチ上手いらしいよ?」
「え?だって太郎って、童貞じゃ、、、。」
「うんうん、この前あたしもたろちゃんに吹っかけてみたらちょっと怒りながら童貞はいけない事ですか?って言われた。」
「ならばなんでエッチが上手い話になるの?おかしな話じゃん。意味わからんわ。」
「それがさぁ、、、指でイカされちゃうんだって。すごくない?童貞のクセに。ふふふ」
「えー?太郎が?え!あぅぅ、マジか。」
「しかも、3年の女子もたろちゃんにイカされた子がいるって話だよぉ?スゴくない?」
「あぁ、チェリーな太郎もそろそろ卒業なのか!かぁさん悲しくて深酒しそう!」
「たろちゃん、意外と大胆だよね。何人とそんな事になってる事やら。ふふふふふ」
思わず声が出てしまいそうな会話のやり取りだったのだが、何とか我慢する事が出来た。
たまたまだ。偶然だ。たまたまそんなシチュエーションになって、偶然どこが気持ち良いのかわかっただけだ。高校生ともなれば性に興味や好奇心を持つのもおかしくない事じゃないか。そして、相手の同級生とそうなったのが、ガールズトークで漏洩して聞き付けた3年生が興味本位で声掛けてきた結果だ。全くもって噂には尾ひれが付くものだ。実際は気になってた同級生とその3年の先輩だけなのに。ぐるぐる思考が駆け巡るが、酔いと眠気でもう限界だ。本当にこのまま寝てしまおう。あれだけマシンガントークしてた2人も急に静かになった。どちらかは既にイビキをかいて寝ているじゃないか。
よし、このまま寝てしまおう。
ん?ベルトを外されてる?下半身に違和感を感じているが、もう身体を動かすのも億劫になっていたのでされるがままで居ると、トランクスに手が掛かった。ゆっくりと降ろされる。美月さん?卯月さんなのか?眠気と必死に闘うも、瞼が異常に重い。指で直接触れられてる感覚が伝う。少し冷たい指先で優しく触れられる。冷たさに反してどんどん熱くなってくる。生温かい感触がそれを覆っていくと、蠢く何かに絡めとられていく。生き物のように動くそれが全身に快楽を走らせる。硬直が限界に近づいてくると、僕は最初の射精を迎えていた。こんなに眠くても勃起するし射精もするものなのだと驚いた。全て絡めとる様に舌が這う。適度な強さの吸い付きが、放出したそれを残さず拭っていくと、喉を鳴らす音と吐息が聴こえてきた。
ふと左腕を掴まれる。掴まれた腕の指先に温かく湿ったものが触れる。
「ん、、、はぁ、、はぁ、、、。」
「、、ズルいよ、、。」
「もしかして、起きてた?」
「うん、、、全部見てた。」
「あたしもする、、、。はむ、、、、。」
再び咥えられる感触、射精したばかりで少しくすぐったいが我慢した。舌先でチロチロと刺激を加えながら根元から先まで往復する。しばらくして、再び硬くなってくる。
「入れちゃおうかな、、、。」
「え、、、あたしが、、、。」
キスでもしてるのだろうか。
静かな部屋に舌を絡め合う音と吐息が響く。
ただでさえ酔いで眠気と闘っていた上に、僕は一度射精している。もう限界だ。
睡眠と快楽の境界線に立たされた僕が最後に感じたのは、温かい湿った場所にゆっくりと入れられる感覚だった。
翌朝目覚めると、何事もなかったかのようにリビングのテーブルは片づいていて、トーストとコーヒーが並んでいた。
美月さんも卯月さんもこちらなど気にする事なく朝食を取っていた。
「あ、たろちゃんおはよう。こっちおいでよパン食べる?」
はい、いただきます。
コーヒーの苦味で寝ぼけた頭が目覚めていく
「昨日は楽しかったねぇ。」
「飲みすぎたね。」
「ちょっと疲れたよね。」
「卯月、今日は何かあるの?」
「ないよー。何にもない。」
「じゃあさ、食べたらも少し寝ようよ。」
「そうだねぇ。お昼寝お昼寝。」
「太郎はどうする?帰る?それとも帰る?」
帰したいんじゃないですか、、、。
「たろちゃん、そんなわけないじゃん。エヘヘへ。」
でも本当に今日は用事があるので帰ります。
「そかそか、昨日は来てくれてありがとうねまたライブする時は来てくれるよね?」
はい。では帰りますね。
ごちそうさまでした。
「こちらこそ」
「こちらこそ」
ん?まぁいっか。
続
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伊加瀬太郎
2021-09-18 10:45:19
>> 🧨りろ37564🧨さん
だから、偶然というwww
🧨りろ37564🧨(帰国中)
2021-09-18 08:09:18
偶然どこが気持ちいいのかわかる勘の良さにびっくりする(꒪⌓꒪)
伊加瀬太郎
2021-09-18 06:52:17
早速ありがとう(*´◒`*)
誤字ではございません。
酔いの表現でございます。
ちなみに木崎さんは襲われてませんw
美月卯月視点やっちゃうともうそれは西尾維新のパクリになりそうなのでやめました。(*´◒`*)
2021-09-18 03:28:57
70行目辺り誤字ですかね?
もめません → のめません。
楽しく読ませていただきました。
色々ツッコミどころあるなと思いながら(笑)
「未成年の飲酒を促すものではありません」のテロップが入りそうです。(笑)
太郎さんの高校時代の背景をなぞったものとして考えると、
今の子供は進んでるって言うけど、昔は表沙汰になってないだけで、普通にこういうことあったんかなとも思いました。
地域、高校にも依るでしょうが。
ほんで、木崎さんも襲われたんですかね?(笑)
連れて帰ったればいいのに。
美月さん、卯月さんの視点からも面白そうと思いました。
なんで太郎にちょっかいをかけるのか、それぞれは互いに何を思ってるのか、とかとか。
どちらの視点で語ってるかは伏せた状態で、場面転換時に視点を交互に変えるのも面白そうです。
(めっちゃハードル上げるやつ(笑))
続き、楽しみにしております。
2021-09-18 03:20:11
10PT